NPO法人 RUMアライアンス

われわれの活動

2016年の活動

RUMアライアンス自動車リサイクル研修
「経営者コース」アラブ首長国連邦(UAE)・ドバイ、シャルジャ訪問

2016年1月24日から28日の5日間、RUMアライアンス研修「経営者コース」UAE訪問を開催しました。
今回の研修はRUMアライアンスの近藤代表理事の会宝産業株式会社の海外子会社「KAIHO MIDDLE EAST」(以下KME)がUAEのシャルジャにあり、そのKMEの訪問見学と世界最大規模の中古車市場、中古部品市場の視察が目的です。

KMEではシャド社長から、自動車中古部品のネットオークションの説明を受けました。オークション会場にはエンジンやパーツがきれいに並べられており、壁には日本から輸入した良品リサイクルパーツであることをアピールするため、「Made in Japan」の文字が大きく書かれています。見学の最中にもお客様が来られて大変にぎわっていました。

中古車部品市場の見学では世界最大といわれるインダストリアルエリアをバスで見学しました。お店の数は7千以上とも言われ、小さなパーツショップから重機を扱う店まで、途切れることなく集まって1つの巨大な街となっており、日本にはないスケール感でした。

次に訪問したのは、25万台の中古車が展示されている、中古車市場の「ドバイオートゾーン」で、日本から輸入した右ハンドル車を左ハンドルにコンバートする工場が多数あり、約1日でコンバートし、左ハンドル車の中古車として販売するとのことです。

滞在3日目にはシャルジャの国際空港に隣接した商業・工業地区、「SAIF ZONE (Sharjah Airport International Free Zone:略してサイフゾーン)」を訪ねて、サイフゾーンのマネージャーと懇談しました。
サイフゾーンでは許可をもらえば自由に商売を始めることができ、申請すれば24時間以内で会社を設立することができます。現在は海外149か国の企業7,225社が展開しているとのことです。

なお、シャルジャ・ドバイの市内見学では世界一の高さを誇るビル、ブルジュ・ハリファをはじめ、モスクの見学などをしました。

今回のUAEのシャルジャ訪問では、UAEが中古自動車及び中古自動車部品の流通の玄関口となり、中東各国並びにアフリカに流れていることが実感できました。

●アラブ首長国連邦(UAE)の基本情報
人口:約9,086,139人(2014年)
   ※このうち80%以上が外国籍
   ※2000年から約3倍の人口増加
面積:約83,600キロ平方メートル(※北海道と同じくらい)
首都:アブダビ
公用語:アラビア語(共通語として英語)
宗教:イスラム教

○自動車に関する情報
自動車保有台数:約2,004,000台(2013年)(※二輪車は除く)
自動車販売台数:約263,100台(2014年)

※情報元:世界銀行、外務省、oica

RUMアライアンス自動車リサイクル研修「管理者コース」の開催

2016年2月22日~24日の3日間、RUMアライアンス自動車リサイクル研修「管理者コース」を国際リサイクル教育センター(IREC)で開催しました。
この研修の対象者は自動車リサイクル業界に関わる、管理者、責任者、部下育成担当者を対象とした研修です。
自動車数が減少傾向にある中、自動車リサイクル業界で「地域ダントツ一番店」として企業の存続の為、企業の社員全体のレベルアップが求められ、このための管理者としての人材育成の手腕と問題解決力を学びました。
研修生たちは課題などを出し合い、その後問題解決の方法を話し合い、行動計画を作成し、決意表明をしました。

2016年自動車リサイクル祭りの開催

自動車リサイクル業をもっと多くの人に知ってもらうため、毎年恒例となった自動車リサイクル祭りを2016年も全国で開催しました。
メインの自動車解体ショーを始め、ゲームや屋台などで盛り上がりました。
なお、予定していたものの悪天候等で残念ながら開催できなかった企業もありましたので、2017年はもっと多くの場所で開催したいと思います。

8月7日(日)
・会宝産業(株)(石川県)【詳細記事】
・(株)久保田オートパーツ(宮崎県)【詳細記事】

8月13日(土)~14日(日)
・(株)浜田(大阪府)【詳細記事】
※商店街と共同でリサイクルの職業体験イベント

8月20日(土)~21日(日)
・石上車輌(株)(北海道)

8月21日(日)
・カーレポ(株)(茨城県)【詳細記事】

RUMアライアンス自動車リサイクル研修「現場実務者コース2016」の開催

2016年11月24日~26日の3日間、RUMアライアンス自動車リサイクル研修「現場実務者コース2016」を国際リサイクル教育センター(IREC)で開催しました。
今回の研修は狙いを海外市場に定め、「販売価格=原価+生産コスト+諸経費+利益」として現場を管理する手法と各工程の経費算出法の習得内容に絞りました。そこで、この分野を開拓している会宝産業(株)の事例研究ともなり、自動車リサイクル業以外の方も参加されました。
海外出身の参加者を含めて、自動車リサイクル業界の現状をはじめ、海外向けリサイクル部品の輸出や生産の現状、留意点などを学びました。
また、現場を見てリサイクル部品の品質管理やシステムなどを学び、最後には参加者全員で問題改善などを出して、ブルーオーシャンを目指して意見交換しました。